働く前に知っておくべきトラブルと対処の方法

障害者施設で介護職として働く前に問題があることも前もって知っておきましょう。障害者施設での介護に関するトラブルについては施設職員の言動が大きな問題になっています。障害者施設を利用する障害者は心身の不調を理由に他者のサポートを必要としていますが、施設職員の側がサポートの必要性を理解せず、粗雑に扱ってしまうケースが稀に存在します。サポートの方法が障害者の状態に適していないと事故などのトラブルに至る可能性が否定できません。職員の仕事への姿勢以外には施設のバリアフリー化が遅れているのもトラブルの一因になっています。わずかな段差も障害者にとっては移動の妨げになってしまうことは決して珍しいことではありません。障害者施設でありながら利便性や安全性を考慮していないことが大きな問題となっています。

トラブルを解決するには人的な問題と施設の構造上の問題の両方を見直すのが重要なポイントです。人的な問題については施設職員の意識改革を目指し、障害者が本当に求める介護ができる、気配りと思いやりを持つ人材の育成に努めることが大切です。施設の構造についてはバリアフリー化を徹底すると共に、設備の安全性を第一に考えることが障害者施設としての正しいあり方になります。段差を取り除き、手すりや支柱を随所に設置するなど障害者の安全な移動に繋がる整備が必要です。また、転倒しても怪我を負わないように弾力性に富んだマットを敷き詰めるなど、障害者だけではなく施設職員の怪我も未然に防ぐのが居心地の良い空間の形成に繋がります。